【極限情態 ~ゼロ・グラビティ~】シナリオライター・堀川ごぼこ先生インタビュー


Q.まず、堀川ごぼこ先生の現在のお仕事について教えてください。

シチュエーションCDやゲームなどのシナリオを書かせていただいてます。

Q.今回の『極限情態』の聴きどころを教えてください。

宇宙の浮遊感を感じていただけたらと思います。無重力の、ふわりと浮かび上がるシチュエーションならではの快感を味わっていただけるのではないかと。 それから今回は男性側の片想いを描きたかったので、片想いの切なさも聴きどころかなと思っています。

Q.宇野宙人(うのひろと)はどんなキャラクターですか?

真面目ですよね。私が書かせていただく作品は、手が早いというか、Sっ気が強いキャラが多いので(笑)、宙人のようにキチンとした普通の男性は、結構珍しくって。難しかったです。

Q.宙人は少しヤンデレっぽい一面もあるのかなぁと思ったのですが…

そうですね。同じ勤務先で長い間片想いを拗らせているので、ヤンデレっぽくなってしまったかもしれません。

Q.宇宙での宙人は、想いが爆発した結果ということでしょうか?

恋愛で、真っ直ぐに気持ちを伝えることのできるタイプではないからこそ、爆発してしまったのかな、と。だけど、人間誰しも相手への想いが強いほど、どこか鬱屈とした気持ちを抱えてしまうものなのではないかと思うので。その点では、自然な感情の現れなんだと思います。

Q.今作で、特にこだわった!と思うセリフやシーンを教えてください。

宇宙のお話ということで、設定が突飛だったので、逆に登場するのは、現代とあまり変わらない、ごく普通の日常生活を送っている人物であるように心がけました。きっと技術が進化しても、会社に行ったり、出張に行ったり、そういう変わらない・変えようがない習慣はあるはずなんじゃないかと思ったんです。会社員の普遍的な「よくある社内恋愛」と「未来の宇宙空間」というSF的設定のコラボレーションが実現できるよう、そのバランスにこだわって書きました。

Q.日常から、突然宇宙に放り出されて、2人きりの世界になる感じはドキドキしますね!

2人きりだけど、果てしなく広い宇宙に放り出されて、もう永遠にどこにもたどり着けないかもしれないという非現実感と、救助が来たらまた同僚として元の関係に戻ることになるだろうという現実が、表裏一体なんですよね。主人公に片想いをしている宙人の切なさが、そういった描写でも表現できていたらいいなと思います。

Q.今作の執筆において、苦労した点があればお聞かせください。

無重力というものを、勝手にこういうものだろうと想像して設定を考えてしまっていたので、誤解していた部分が結構あって。実際に深く調べてみるといろいろ違うことが分かったので、大変でした。
物理がとても苦手で、速度と重力と自転がどうのこうの……と、すっごく調べたんですけど、全然頭に入ってこなくって(苦笑) その点が特に苦労しましたね。 あと、宙人は真面目な人なので……。私は真面目じゃないから真面目な人の行動原理が理解しにくくて、心理描写が難しかったです。少しでも宙人っていうキャラクターと一致できるようにと、書いてる時は真面目な時間を過ごしましたが(笑) 真面目なキャラクターはなかなか書かないタイプなので、とてもレアかもしれません。

Q.執筆中の、今作にまつわるエピソードなどあればお聞かせください。

エピソードというか……、昔から、SFとか宇宙をテーマにしたマンガやアニメが好きで、いつか書いてみたいと思っていたので、願いが叶って嬉しいです。竹宮恵子先生の「私を月まで連れてって」や、清水玲子先生の初期作品とか好きでした。

Q.最近ハマっていること、マイブームなどありますか?

最近は、「ブラックリスト」というアメリカのドラマにハマっています。犯罪コンシェルジュの男と、その男が執着している若いFBI捜査官との話なのですが、めちゃくちゃ面白いです。 サスペンスとか推理ものの作品が好きなのですが、最近本が読めていないので、もっと本を読みたいですね。

Q.今回「宇宙」「無重力空間」がテーマの作品でしたが、宇宙に行ってみたいと思ったことはありますか? また、宇宙に行ったら何をしてみたいですか?

とにかくいろんな星に行って、そこからの風景を見てみたいですね。星によって、大地の色や空の色も違うだろうし。あとはその風景を見ながら、酒が飲みたいです。酒が好きなので(笑)

Q.「極限情態」というタイトルですが、今までに「これは極限状態だ!」と感じたことはありますか? または、極限状態だと思った体験をしたことはありますか?

1日で100KB執筆した時は、極限だなって思いました。大体4KBで2,200文字換算なので、100KBだと…55,000文字…?

Q.時速に換算するとすごいことになりそうですね。

10時間書き続けてたから、時速10KBですね(笑)。まぁ、己が悪いんですけど。でもその時は手だけはとにかく動いている、みたいな感覚で。後で読み直したらちゃんとしてましたし、じっくり考えて練って書いたものより面白かったかも(笑)。でも、もう絶対やっちゃダメですね。体力的にももう無理です。

Q.最後にユーザーの皆様にメッセージをお願いします。

いつも応援していただき、ありがとうございます。楽しんでいただけたら嬉しいです。
それこそ、月に行ったり宇宙旅行ができるような遠い未来まで、愛していただけたらと思います。100年、200年先かもしれないし、意外とすぐにその未来は来てしまうかもしれませんが(笑)。その時は、旅のお供にCDを持って行って下さい!

ありがとうございました!

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